表紙の言葉(藤井諭)
残雪の鹿島槍ヶ岳(2889m)
爺ヶ岳を越えると突然、白い鹿島槍ヶ岳が聳えて圧倒的だ。扇沢からの爺ケ岳南尾根はヤブ漕ぎに悩まされて長く辛かった。登山靴の剥離というアクシデントにも見舞われ、体はクタクタだが赤い屋根の冷池山荘まではあと少しだ。明日も幸い天気も良さそうだ。8年越しの夢だった、雪の鹿島槍ヶ岳山頂に遂に立てるぞ!白い双耳峰に対面して改めて闘志が湧き上がってきた。