残雪の鹿島槍ヶ岳・爺ケ岳
この連休は、長年構想を温めていた雪の鹿島槍ヶ岳を、単独で決行し登頂することができた。きっかけは2年前のツアー針ノ木岳・蓮華岳〜種池縦走で、ガイドから爺ケ岳南尾根のルートを教えてもらったこと(柏原新道は雪の季節は通行禁止)。
一日目、扇沢からの南尾根は踏み跡程度で笹竹のヤブに悩まされ、予想以上に体力と時間を消耗した。爺ケ岳の山頂はとても遠く感じた。
二日目は鹿島槍ヶ岳に登頂後、扇沢に一気に下山の計画を立てた。鹿島槍ヶ岳は遠かったが、登頂できた喜びは大きかった。しかしこの計画は時間と体力にリスクが伴うため、冷池山荘を2泊の登山者が多かったことは反省点である。下山後に強い低気圧で全国的に荒れたが(白馬岳では遭難者6名)、私は2日とも天候に恵まれて幸運だった。
雪の鹿島槍ヶ岳登頂ルート
一日目
扇沢駅を出発
爺ケ岳南尾根は整備のない道、しばしばヤブに悩まされる
向かいに雪山が見えてきた
眼下に扇沢駅が見える
2016年8月に歩いた針ノ木岳から種池への縦走路
やっと爺ケ岳が見えてきた(白沢天狗尾根とのジャンクションピークにて)
稜線の向こうに突然、劔岳が姿を現わした!
長い南尾根を苦闘し、やっと爺ケ岳南峰に到着!
劔岳と手前に赤い種池山荘
爺ケ岳頂上に立つ
初めて見えた鹿島槍ヶ岳の勇姿。今日のゴールは赤屋根の冷池小屋
北方稜線の奥は若い頃に登った毛勝三山
眼下に広がる安曇野平野
この日は冷池山荘に宿泊、劔岳に沈む夕陽
二日目
青空の朝、ピッケル・アイゼンで鹿島槍ヶ岳を目指す
前日登った爺ケ岳を振り返る(奥は蓮華岳)
ついに雪の鹿島槍ヶ岳に登頂!
初めて見えた五竜岳、2010年4月の登頂が蘇る
さすがに北峰は誰も見当たらない
2015年9月にMHCで登頂した劔岳
帰路の赤岩尾根分岐から鹿島槍と冷池山荘を振り返る
爺ケ岳から鹿島槍にお別れ
南尾根を下りながら爺ケ岳を振り返る
南尾根(遥か右側下が扇沢)を下山。雪渓は楽だったが長いヤブ尾根に手こずり疲れた!