車中泊遠征日記:深い笹と「どべちゃ」の伊予富士&日帰り温泉

  令和3年(2021) 11月16日(火)〜17日(水) 快晴 投稿者:黒崎寿政
今年3回目の車中泊遠征:愛媛、高知の県境の伊予富士へ行きました。有料アプリの「登山ナビ」で山の天気を慎重に検討した結果、11月17日は絶対に快晴と確信して出発。YouTubeでしっかり予習しておじいちゃんにも優しい東黒森登山口から伊予富士を狙いました。しかし、予定通りにいかないのが車中泊遠征の常、いろいろ楽しませていただきました。
1日目:11月16日  本日は温泉と道の駅での車中泊なのでお気楽な気持ちで出発。約3時間半で今治の「湯の浦温泉四季の湯ビア工房」到着、さっそく入浴。サウナ、熱い湯、ぬるい湯、露天風呂と充実の470円でした。その後、道の駅小松オアシスへ移動。ここには西日本最大級のモンベルショップがありウインドショッピングを楽しんだ後、地元スーパーで割引総菜を購入して車中泊。  
2日目:11月17日  東黒森登山口から1時間ちょっとで登れる初心者コースを目指して出発。しかし、UFOラインの入り口には「基準以上の積雪により閉鎖」と無情な宣告。(しかし、もし予定のコースで行っていたら大変なことになっていた)  仕方ないので、旧寒風山トンネル登山口から桑瀬峠経由で伊予富士に行くことに。桑瀬峠までは急登なれど問題なし、しかしその先が…深い笹と「どべちゃ」が。笹は濡れているうえに腰から胸ぐらいまであり、足元も見えない。さらに尾根筋は出雲弁で言う「どべちゃ」道、ゲーターでは全く役に立たず、雨具のズボンが必須で山頂についたときは膝上まで泥だらけであった。 また、伊予富士の最後の登りは結構な急登であるが、特に最後の北側斜面20mには凍ったままの雪が張り付いていて木を掴んでビビりながらやっとこさ登った。下りはかなりヤバいと感じた。  山頂からは登山ナビ予報通り最高の景色が、雪が残る石鎚山、瓶が森、東黒森、寒風山、笹が峰、瀬戸内海など360度の大パノラマ。素晴らしい展望を堪能しました。
さて、下りをどうするか悩んだ挙句、当初に考えていたコース、目の前にコースと登山口が見えている東黒森登山口に降りたほうが雪の急斜面もないし(じいちゃんが単独遭難したらしゃれにもならんし)、「どべちゃ」もないし、UFOラインも閉鎖なので心置きなく林道歩きができるしと考え下山開始。 ところがどっこい、稜線から100mくらい下ったあたりから踏み跡がなくなり、背の丈もある笹の中を「笹漕ぎ」しながらやっとの思いで登山口までたどり着きました。ここ、初心者コースじゃないの?YouTubeじゃ小学生の女の子が登ってたよ…とボヤキ倒したのはいうまでもありません。春、夏のハイシーズンは笹が刈ってあるのでしょうか?立派な登山口の看板もありました。しかし11月はすごいことになっていました(反省) その後は、UFOラインを独り占めして景色を堪能しながら2時間かけて旧寒風山トンネル登山口へ戻りました。 下山後は、お決まりの日帰り温泉へ。今日は高知県いの町の「木の香温泉」ここも泉質良し、露天風呂景色良し、施設きれいの650円でおすすめの温泉です。反省しきりの車中泊遠征でありました。
旧寒風山トンネル登山口8:30→9:15桑瀬峠9:25→10:40伊予富士11:05→11:35東黒森登山口→13:45旧寒風山トンネル登山口

伊予富士山頂、右から瓶ヶ森、石鎚山、西黒森、東黒森、UFOラインも見てます。稜線の真ん中からUFOライン(東黒森登山口)への登山道が見える

稜線から見上げる伊予富士

同じく伊予富士、先週の雪がまだ残っていた

寒風山と笹ヶ峰

石鎚山

瓶ヶ森

伊予富士山頂、太ももから下は泥だらけ。ハイキングクラブのシャツ着用。

伊予富士から東黒森への稜線、向こうは瓶ヶ森

UFOラインから望む伊予富士